「短期離職してしまったから次の就職は難しいかな…」
「ブラック企業だったからすぐに見切りつけたけど、なんて説明したらいいの?」
「どんな理由でも短期離職は人生終わりと言われることもあるから不安」
これは私が短期離職した際に、頭の中で考えた事です。
定年まで働くつもりだったのに短期離職をすると「働き続けられない人間なんだと」と、人生終わりが終わったかのように悩むこともあるでしょう。実際、短期離職をすると、転職活動で内定を獲得できずに苦戦するケースがあるのは事実です。
周りの友人は順調にキャリアを積んでいるのに、自分だけが取り残されたような気持ちになり、将来への不安でいっぱいかもしれません。
しかし、短期離職は決して取り返しのつかない失敗ではありません。短期離職後に、転職前よりも充実した人生を送っている人がいることも事実です。人手不足の時代だからこそ、短期間でも身につけたスキルや経験を活かせる場所は必ずあります。
この記事では、8ヶ月で退職をした経験を持つ私が、以下の内容を解説します。
- 短期離職で人生終わると言われる理由
- 短期離職をしてもなんとかなる理由
- 転職する際のポイント
実体験を踏まえながら短期離職をしてもなんとかなる理由や、転職の際の注意点を解説します。短期離職をして「本当に自分の人生なんとかなるのか?」と悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みください。
短期離職とはどれくらいの期間?

一般的に、入社後3年以内に退職することを「短期離職」と呼ぶことが多いです。
厚生労働省では、新規学卒者の就職後1〜3年以内に退職したかどうかを毎年調べ、結果を公表しています。このことから、3年以内の退職は短期離職と見なしてよいでしょう。
しかし、3年という期間はあくまでも目安であるため、明確な定義が存在するわけではありません。企業や個人の認識によって、短期離職の期間は異なってきます。
例えば、ある企業では1年以内の離職を短期離職と見なすかもしれませんが、別の企業では5半年以内を基準としているかもしれません。また、個人の感覚として5年間働いても短期離職とみなされる場合もあるでしょう。
人や企業によって短期離職の定義は異なるので、一つの指標で測れないのが現状です。
短期離職で人生終わると言われる5つの理由

「短期離職で人生が終わる」とお聞きになった人も多いのではないでしょうか。ここでは、短期離職で人生が終わると言われる理由を5つ紹介します。
- 転職活動が難しくなりやすい
- 転職できる企業の選択肢が狭まる
- 社会的信用が低下してしまう
- 年収アップが難しいため
- 自己嫌悪しやすいから
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1. 転職活動が難しくなりやすい
短期離職をすることで、転職活動の難易度が上がることで人生が終わると言われるケースがあります。
企業側の視点に立つと、採用はとても大きな投資です。採用から教育など、社内で1人前になるまで多大な時間とお金を使うため、短期で離職された場合投資が無駄になってしまいます。
しかし、短期離職を経験すると、企業側に「採用してもすぐに辞めてしまいそう」と不安を与えやすいです。企業は長く会社で働ける人を求めていることから、短期間で辞める可能性がある人には内定を出すことに慎重になる傾向があります。
多くの企業へ応募しても、内定を取りづらくなってしまうことが、人生が終わると言われる理由の1つです。転職の難易度が上がっても、企業側に「この人は活躍できる」と思ってもらえれば、選考に通過しやすくなります。
2. 転職できる企業の選択肢が狭まる
短期離職をすると、書類選考時に落とされてしまう可能性が上がります。
転職の際は、採用選考の最初の段階で書類選考を行います。書類から応募者の職務経歴や資格などがチェックされますが、短期離職はこの段階で不利に働く可能性が高いです。企業によっては、短期離職者を「問題がある人」と判断し、書類選考の段階で不採用とするケースがあります。
特に、大手や人気な企業では応募者が多数いるため、少しでも懸念がある人は選考から外されてしまう可能性が高くなるでしょう。採用基準が厳格な企業ほど、職歴や短期離職を気にする傾向があります。
「この会社で働きたい」と思っても、短期離職によって転職チャンスが減ってしまうことから、人生が終わると言われることがあります。しかし、短期離職であったとしても、スキルや実績でカバーできれば選考が通ることもあるでしょう。
3. 社会的信用が低下してしまう
短期離職は、社会的な信用を低下させるリスクがあります。
社会的信用は、経済力や社会的地位などで裏付けされた信用力のことを指します。多くの金融機関では、申請した人の返済能力を重視します。この返済能力を評価する項目として、勤続年数を重視する金融機関が多いです。
短期離職を経験すると、収入が不安定だと判断され、クレジットカードやローンなどの審査に通りにくくなるケースがあります。反対に、勤続年数が長い人の場合は、返済能力が高いと評価され審査に通りやすいと言われています。
なお、国土交通省の「令和4年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によると、融資を行う際に考慮するポイントとして、勤続年数は93.2%と5番目に多い項目でした。
求める勤続年数は以下の通り1年以上と回答した金融機関がもっとも多い結果となっていました。
- 1年以上:589
- 2年以上:39
- 3年以上:130
- その他:215
クレジットカードの作成や賃貸住宅の契約など、日常生活の多くの場面で社会的信用が影響を与えることがあります。短期離職は全ての審査に影響を与えるわけではありませんが、不利に働きやすいことは覚えておきましょう。
【出典】令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書|国土交通省
4. 年収アップが難しいため
短期離職をすると、年収が上がりづらくなることが人生が終わると言われる理由の1つです。
年功序列の会社では、勤続年数に応じて給料が徐々に上がっていきます。そのため、短期間で転職をすると、給与がほとんど上がらず年収アップの機会を逃してしまうことになるでしょう。
なお、実力主義の会社では、勤続年数問わず結果を出せば収入を上げられます。しかし、短期間で辞めた場合、経験が積めずスキルを身につけられていないことが多いです。
年収を上げるには仕事で結果を出す必要がありますが、スキルがないと成果を出すまでに時間がかかります。スキルがない状態だと、内定を獲得できたとしても希望する年収はもらえない可能性があるでしょう。
生涯年収が下がると、子どもの教育費や老後資金に支障が出る可能性があります。家族にも影響が及ぶことがあることから、短期離職は人生終わりと言われることがあります。
5. 自己嫌悪しやすいから
短期離職をしてしまうと「自分は根気がないのでは」と自己嫌悪に陥りやすいです。
入社する前は大変なことがあったとしても、長い間働く気持ちでいるでしょう。実際に短期間で辞めてしまったことで「自分は仕事を続けられない人間なのか」と落ち込むのも無理はありません。

また、短期離職の経験者は比較的少ないので、心境を理解してもらえることが少ないです。
さらに、短期離職は、どんな理由があっても世間的にはマイナスの印象を持たれる傾向にあります。長く勤められなかったことによって自信をなくし、世間的な評価も悪くなってしまうことから、より自己嫌悪に陥りやすいでしょう。
ネガティブな思考に支配されると、新たな就職活動の妨げになることは避けられません。日々の生活に楽しみが見いだせなくなり「自分の人生はもう終わった」と感じてしまうことがあるでしょう。
短期離職をしてもなんとかなる5つの理由

ここでは、8ヶ月で辞めた実体験を踏まえながら、短期離職をしてもなんとかなる理由を5つ紹介します。
- 人手不足の企業が多い
- 短期でも知識やスキルは身についているから
- 同じ仕事を続けて心身を壊すより良いから
- 理解してくれる企業が増えている
- 自分に合う環境の方が成果が出やすい
短期離職で人生が終わったと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
1. 人手不足の企業が多い
労働人口が減少しているため、日本社会全体で人手不足で悩んでいる企業が多いです。
日本は世界的に見ても、少子高齢化が進んでいる国の一つです。特に、生産年齢人口に該当する15歳から64歳の人口の減少が深刻になっています。総務省の推計によれば、生産年齢人口は1995年の8,716万人のピークから2023年には7,395万人まで減少しています。
また、帝国データバンクの調査によると、正社員の人手不足と感じている企業の割合は53.4%と高水準であることがわかります。人手不足の状況下では、短期離職の経歴を問題視されないことがあります。そのため、必要なスキルや熱意があれば採用されるチャンスは十分にあると言えるでしょう。
人手不足によって採用のハードルが下がることは、短期離職者に有利に働く可能性があるため、悲観する必要はないと言えます。
【出典】総務省「令和6年版高齢社会白書(全体版)」
【出典】株式会社帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年1月)」
2. 短期でも知識やスキルは身についているから
短期間の勤務であっても、仕事を通じて得た知識やスキルは財産になっています。
どんな仕事であっても、その職場で学ぶことは必ずあります。特に専門性の高い業界では、短期間でも価値ある経験として評価されることがあるため、転職活動時に強みになる要素です。
例えば、ITエンジニアが特定のプロジェクトで最新技術を習得した場合、その経験が転職時に評価される可能性があります。短期でも質の高い経験を積むことで、キャリアの選択肢を広げられます。さらに、短期間でも達成した実績がある場合、具体的な数字を使って示すことで、より能力を評価してもらえるでしょう。
また、短期離職の経験を通じて、自分の強み適性について理解を深められます。「この仕事は自分に合わなかった」という気づきも、次の会社選びにおいて非常に重要な情報です。自己理解が進むことで、次の転職先時にはより自分に合った環境を選べる可能性が高まります。

業務上でのハードスキルだけではなく、ビジネスマナーやコミュニケーション能力などのソフトスキルも、仕事を通じて身についているでしょう。特にソフトスキルは汎用性が高く、どんな業界や職種に転職する場合でも価値があります。
3. 同じ仕事を続けて心身を壊すより良いから
心身に影響が出てしまうと再就職が困難になる可能性があります。健康を損なってしまうよりも、思い切って環境を変える方が良いです。
仕事のストレスは、想像以上に心身に大きな負担をかけます。長期間ストレスにさらされ続けると、うつ病や適応障害などの精神疾患を抱えてしまうリスクが上がります。
メンタルヘルスに不調をきたすと回復に時間がかかり、その後の人生に大きな影響を与えてしまうでしょう。また、回復後も元のような万全の体で社会復帰できるとは限りません。
特に長時間労働やパワハラなどが横行しているブラック企業では、無理に働き続けると回復が難しいほどのダメージを受けることもあります。健康を失ってしまっては、キャリア形成だけではなく、日常生活に大きな影響が出てしまう可能性があります。
深刻な影響が出る前に環境を変えることは、自身を守るための適切な行動と言えるでしょう。
4. 理解してくれる企業が増えている
ブラック企業の実態がニュースで報道されることが増えてきていることから、短期離職の事情を理解してくれる企業が増えています。
近年ではニュースやSNSなどを通じて、ブラック企業の過酷な実態が報道される機会が増えています。「ブラック企業だった」「職場の環境が合わなかった」などの理由に配慮する企業が多く、面接時に正直に伝えることで信頼を得やすいです。
実際に私は8カ月で辞めた会社での出来事を面接で正直に伝えたところ、察してもらえました。

転職に対する社会全体の考え方は、大きく変化しています。昔は、転職回数が多いことはネガティブなイメージを持たれやすい状況でした。しかし、現代社会においては、転職はキャリアアップのための有効な手段として認識されるようになっています。
そのため、複数の企業で経験を積むことがプラスに評価されることが珍しくないと思います。
さらに、近年では多様性を重視する企業が増えているため、さまざまなバックグラウンドや経歴を持つ人材を採用する動きもあります。転職に対する考え方の変化は、短期離職者にとって有利に働く可能性があります。
5. 自分に合う環境の方が成果が出やすい
合わない職場での仕事を続けるよりも、得意なことを活かせる環境に身を置く方が成果を出しやすいです。
目指していた企業や業界に入っても、職場の雰囲気や業務が自分に合わないケースは珍しくありません。短期離職という結果になったのは、環境との相性が悪かっただけで、自分に合う場所は必ずあります。また、同じような業務であっても、会社が変わるだけで働きやすくなるケースもあります。
例えば、人と話すことが得意であれば、工場のライン作業より営業職や接客業が向いているかもしれません。他にも、IT業界の中でも、リモートワークができるかどうかで働きやすさは大きく変わるでしょう。

短期離職後により自分に合った職場を見つけられれば、長期的なキャリア形成につながるケースもあります。見方を変えれば「合わない職場から早めに離れられた」と前向きに解釈できます。
自分に合う環境に身を置く方が、仕事に対する意欲も高まり、より会社に貢献できるでしょう。職場環境との相性が悪かった場合は、短期離職が人生を良い方向へ変えるきっかけになることがあります。
短期離職から転職する際の3つのポイント

短期離職をすると転職時にマイナスに働いてしまうことが多いです。ここでは、短期離職の後に内定を獲得するまでにあたっての3つのポイントを紹介します。
- 短期離職の原因を洗い出す
- 退職理由の伝え方に気をつける
- 資格を取得する
こちらで記載しているポイントを意識して、転職を成功させましょう。
1. 短期離職の原因を洗い出す
まずは、なぜ短期離職をしてしまったのかについての原因を明確にしましょう。
原因を理解していないと、短期離職を繰り返してしまう可能性があります。なぜ短期間で離職することになったのかを、客観的に分析することが重要です。
例えば、職場環境が原因で辞めた場合、人間関係や会社の雰囲気など具体的に何が嫌だったのかを考えましょう。具体的には、年功序列の社風が嫌だった場合には、成果主義の会社に入ることでミスマッチが起きない可能性があります。
他にも、やりがいを感じられなくて退職した場合は「何にやりがいを感じるのか」を明確にすることが重要です。
離職理由を冷静に分析することで、次に選ぶべき職場の方向性が見えてきます。同様の失敗を防ぐためにも、過去の経験をしっかりと振り返ることが大事です。面接で退職理由について聞かれた場合は、改善点も付け加えることで好印象を与えやすいです。
2. 退職理由の伝え方に気をつける
退職理由の伝え方に気を付けて、ネガティブな内容になり過ぎないようにしましょう。
転職活動の面接では、退職理由に関する質問は避けられません。特に短期離職の場合、伝え方次第では「またすぐ辞めるかもしれない」という不安を与えてしまう可能性があります。ネガティブな理由をそのまま伝えると悪い印象を与えてしまう可能性があるため、説明する際は十分に配慮しましょう。
例えば「上司と合わなかった」や「給料が安かった」といった理由が正直な気持ちかもしれません。しかし、そのまま伝えると「不満ばかり言う人なのではないか」や「責任感がないのではないか」などの印象を与えてしまう可能性があります。できるだけポジティブな表現に言い換えるように心がけましょう。
具体的には「仕事が面白くなかった」という理由は「自分の専門知識や今までの経験を生かせる職務に就きたい」という言い方が可能です。ネガティブな側面に触れることは必ずしも問題ではありませんが、できるだけポジティブな表現を心がけることが大切です。

面接官が納得できるように伝えられれば、採用される確率は上がります。
3. 資格を取得する
短期離職の経験をカバーするためには、資格取得やスキルアップが非常に有効な手段です。
資格やスキルは、客観的に能力を証明するものです。会社によっては、短期離職の事実よりも、持ち合わせているスキルセットを重視するケースがあります。
転職したい業界で役立つ資格の取得やスキルを磨くことで「この人は即戦力として期待できる」という印象を与えられることがあります。
例えば、IT業界であれば、ITパスポートや基本情報技術者の資格の取得がおすすめです。他にも、特定のプログラミング言語やサーバー構築などの学習に取り組む事で、成長意欲をアピールできます。
資格や専門スキルは、転職活動を有利に進める際にとても大きな武器になるでしょう。
短期離職しても意外となんとかなるが繰り返さないように注意しよう
短期離職を経験して「自分の人生はもう終わったのかもしれない」と感じているかもしれません。しかし、実際には短期離職を経験した人でも、転職に成功しより良い環境で働いているケースは珍しくありません。
人手不足の現代社会では、短期間でも身につけたスキルや経験を活かせる場所は必ずあります。また、合わない環境で無理に働き続け心身を壊すより、勇気を出して環境を変えた方が人生を好転させることが多いです。
転職活動の時は、短期離職の原因を明確にして、繰り返さないためにはどんな環境であれば続けられるのかを分析しましょう。一度の短期離職は気にされないケースもありますが、2回以上になると転職の難易度が上がるかもしれません。
さらに、転職活動を有利に進められるようにするため、資格取得を一例にスキルアップを目指しましょう。
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